CDカタログへ佐藤マサノリ


CAB RECORDSはジャズシンガーとして長年活動している佐藤マサノリ氏によって創設されたジャズレーベルです。 CAB RECORDS一連の作品は、そのほとんどが佐藤氏自身のスタジオ「SPACE VELIO」でレコーディングされたものです。そのどれもが「良い音楽を記録する」という共通の目的で、日本のジャズ界の実力者たちとスタッフとが意気投合し、理想的な雰囲気の中で余裕をもって進められました。
ミュージシャンたちの本音のプレイが、ぬくもりを感じさせるリアルなサウンドを通じて、ダイレクトに皆様に伝わることを、私たちは心より期待しています。


日本のジャズは今新たな発展期を迎えているが、"CAB RECORDS"はこれからの日本のジャズの中核をなすであろう重要なベテランや、中堅のミュージシャンを積極的に録音していて注目される。
戦後50年の日本のジャズを振り返るとき、いつも時代にふさわしいジャズ・レーベルが現われて、日本のジャズを支援し、推進してきたことに気づく。
90年代の後半からその役割を果たそうとしているジャズ・レーベルが"CAB RECORDS"だと思う。ライン・アップを見ても興味深いアルバムが揃っている。
このレーベルの前途に大いに期待したい。

岩波 洋三



ぼくは日本人のジャズのレコードを仕事で使ったことがない。何故ならばメッセージが解らないからだ。ジャズにはジャズのルールにのっとったメッセージの伝達の方法がある。その暗号の解読がジャズファンにとっての密かな、そして大きな楽しみでもある。
やっと知的な遊戯と辛辣な駆け引きの解る連中が日本のジャズを創り始めた。
DJ COBRA



ジャズへの熱い愛情と共に快調のドライブを!
青木 啓



日本ジャズに新風を吹き込む"CAB RECORDS"に期待する。
ユニークな男女ボーカル・デュオ、フライン’キャブとして令名高い佐藤マサノリと、堀江真美のコンビが"CAB RECORDS"を作って、日本ジャズのプロデュースに乗り出した。長年のライブ活動で培った豊富な人脈と、鋭い音楽的な見識に基づいて、従来の日本ジャズ・レコーディングでは、殆ど採り上げられなかった実力派ミュージシャンのリーダー・セッションを次々と制作している。例えば、10月第1回新譜を見れば、中堅派ヴァイブ藤井寛のハードバップ名曲集、ベテラン中牟礼貞則(ギター)と稲葉国光(ベース)の20年振り再会セッション、大ベテランドラマー五十嵐武要のユニークなトリオ演奏など、実に興味津々の組み合わせだ。引き続き、水橋孝(ベース)、田村博(ピアノ)、酒井潮(オルガン)らを予定し、ゲストにトランペットの大名手、北里典彦を迎えるなど、ならではのアイデアがいっぱいある。最近ワンパターンにかたよりがちな日本ジャズのプロデュースに、新風を吹き込む"CAB RECORDS"の発展を期待したい。
瀬川 昌久



"CAB RECORDS"は日本一のレコード制作会社と思っていたけれども、大変な見あやまりをしていました。よく考えてみたら、世界一でした。
いソノてルヲ



いよいよ"CAB RECORDS"がスタートする。私は邦楽の世界の人間でありジャズに関しては全くの門外漢であります。しかし、プロデューサーの佐藤氏と、中心スタッフの堀江真美氏らによって興されたレーベルのコンセプトには共感するところ多く、今後の発展を大いに願っています。
私のベースである邦楽界は、外部からは「保守本流」、旧態依然たる因習と柵(しがらみ)の世界に見えるかもしれません。人間関係などでそういった部分があることも事実ですが、音楽に関しては少々事情が違います。音楽は生きています。古典といっても、演奏するのも聴くのも現代に生きる我々ですから、音楽自体がその時代に連れて変化するのは当然です。時を経て、その時代時代でみがかれながら今に残る。それが古典の魅力であり、多くの演奏者と長い時間のみが与えることの出来る、現代のいかなる才能をもってしても生み出しえない、深い味わいと品格が、演奏者、観客を共に魅了するのだと思います。ところが、この頃の演奏は、私の感じるところ、余り良い変化をしていません。それどころか、端的に言えば、つまらなくなっています。内容が浅薄な演奏が多く、聴き終わっても、何の感動も残りません。ただ、テクニックは、むかしより高度になりました。下手でどうしようもないような人は、ほとんど見かけません。(以前には結構いましたが。)むしろ、技術の高さにびっくりする演奏者が、特に若い人を中心にふえています。では、テクニックレベルが向上しているのに、何故良い演奏が少なくなってしまったのでしょう。たぶん、表現しようとする心が、減ってしまったからではないでしょうか。音楽とは、音を使って何かを表し、それをお客様に伝える時間芸術です。音楽の命は表現であり、音はそのマテリアルにすぎません。もちろん、表現、伝達にテクニックは必要です。しかしそのテクニックは、表現し伝達する為のものであり、単に楽器を鳴らすだけのものではないはずです。いかに上手く楽器を演奏するかということは、いかに良い音楽を演奏するかとは、少々違うのではないでしょうか。現在の邦楽界は、観客を含めて、何か方向を見失いそうになっている気がします。
"CAB RECORDS"の設立コンセプトである「アベレージ・イエロー・ジャズ」の中には、いま、邦楽界が直面している問題点の解決に結びつく切口が、込められていると思います。というより、洋の東西を問わず、現代の日本の音楽が直面する問題が、同じなのかも知れません。単にアメリカのプレーヤーのテクニックのコピーではなく、日本人にしか出来ない、日本人のフィーリングとジャズのスピリッツを併せ持った、世界に通用するジャズ。"CAB RECORDS"はそんな夢を実現出来る可能性を秘めています。
長唄杵家派家元 六世 杵家 弥七

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